邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『初恋カナリヤ娘』(1955・日活)

物陰から現れた奇怪な黒服の男がアパート「トナリ荘」へと入っていった。このアパートには、与太者、凄い肉体美人、バンド部員の下っ端、中年婦人など変った人種が住んでいる。 神楽坂浮子の歌とフランキー堺のジャズと珍演技をもって、喜劇界に新風を吹き込…

『俺は田舎のプレスリー』(1978・松竹)

村の秀才が女性になって帰郷し…。吉幾三のヒット曲を基にした愛すべき田園コメディ。晩年のアラカンがマイペースな長老役で愉快に登場。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:満友敬司 出演:勝野洋/鮎川いづみ/カルーセル麻紀/ハナ肇/橋本功/嵐寛…

『街の灯』(1974・松竹=田辺エージェンシー)

ポン引き稼業の男とブラジル帰りの老人とアイドルに瓜二つの少女の珍道中を描く人情喜劇。苦節の人生を経た老人役の笠が想定外の怪演! (神保町シアターホームページより引用) 監督:森﨑東 出演:堺正章、栗田ひろみ、笠智衆、森繁久彌、財津一郎、フラン…

『喜劇 男の泣きどころ』(1973・松竹大船)

ポルノ取締官となった生真面目な刑事が、ストリップ小屋などの曲者たちに振り回されて…。何とポルノ映画の巨匠役の笠をお見逃しなく。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:瀬川昌治 出演:フランキー堺/太地喜和子/藤岡琢也/春川ますみ/賀原夏子/…

『人妻セックス地獄』(1974・東映京都)

売春地獄に陥れられ、人生を破壊されたセレブ妻の戦慄と復讐──。石井輝男監督とのコンビで知られる掛札昌裕が一色爆というペンネームで脚本を担当した異常性愛サスペンス劇場。主演は東映ポルノ路線で活躍した女屋実和子。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページよ…

『OL日記 濡れた札束』(1974・日活)

ハイミスの銀行員がふとしたきっかけから性の歓びを知った時、彼女の生活は一変。罪の世界に溺れていく──。前年秋に発覚した滋賀銀行巨額横領事件がモデル。中年女性の哀切極まる孤独感を表出させた中島葵、一世一代の名演技。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームペー…

梶谷いこ『和田夏十の言葉』

和田夏十さんは市川崑のパートナーであり脚本家。やっぱりぼくの世代では『黒い十人の女』(昔リバイバルブームがあった。まあドラマにもなったしね)である。 和田さんの脚本とエッセイをまとめた『和田夏十の本』というのもある(いまはKindleで読める)。…

『 昼下りの情事 変身』(1973・日活)

花屋の少年が一途な想いを寄せた清楚系OLは高級コールガールという夜の顔をもっていた──。初期の田中登監督は自己の分身として風間杜夫を好んで起用。その翳りと屈折した表情が若い女性ファンに熱烈に支持された。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)…

『花と果実』(1967・日活)

一人の女子大学生の多感な乙女心が、大人の世界、大学のボーイフレンドとの接触によって、愛と哀しみと喜びにゆれ動く、みずみずしい青春像を描いた作品。 監督:森永健次郎 出演:和泉雅子/杉良太郎/山本陽子 花と果実 和泉雅子 Amazon 大学生の成長もの、…

『九人の死刑囚』(日活・1957)

八百長から抜けようとして元締めを殺したオートレーサーの小林旭は死刑を宣告されるが…。新入りの小林を房から覗く死刑囚たちの目、目、目。死刑囚や看守たちの心情を描く作品ながら、嵐の中での脱獄や地下道などノワール的シーン多々あり。スターリン建築風…

『若い傾斜』(1959・日活)

リズムを刻むドラムと煽りのショットで始まる西河克己の傑作。働きながら法律を学ぶ川地が収賄事件に巻き込まれる。母親が働く事務所の悪徳弁護士を師と仰ぎ、娘のルリ子と付き合う純真な川地をシニカルに眺めながら、親友を見捨てない赤木圭一郎が魅力的。 …

『恋狂い』(1971・日活)

長い航海を終え久々に帰宅した夫。だが待ちわびているはずの新妻の姿はなく、行方がわからなくなっていた──。加藤彰監督の鮮烈なロマンポルノ第一作で、脚本小早川純も加藤の変名。彷徨うヒロインにぴったりな浅川マキの歌。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページ…

『愛しながらの別れ』( 1965・日活)

傷つき、泥沼でもがくぎりぎりの青春!若き世代の苦悩と哀歓にむせぶ!純愛と感動の詩!!向学心に燃えるアルバイト青年と継母という薄幸のなかに苦しむ少女との美しくも哀しい純愛を浜田・和泉で描いた感動篇 監督:江崎実生 出演:浜田光夫/和泉雅子/山内賢 愛…

『嵐を呼ぶ楽団』(1960・宝塚映画)

本格的なビッグバンド結成を目指すピアニスト(宝田)が仲間たちとの友情や恋愛を経てエンターテイナーとして成長していく姿を描く。井上によるジャズ映画の集大成的な作品であり、テンポの良い演出が光る。本作はフリーランスとなってからの監督作で、『夜…

『スーダラ節 わかっちゃいるけどやめられねぇ』(1962・大映)

立身出世を夢見て、晴れて新入社員となった石橋信一と夢田春男の2人の青年。ところが入社早々、社長とその令嬢の渡米が決まり、有能な独身社員がお供に選ばれることになったからサア大変。 涙ぐましい社内競争が始まった。 (Prime Videoより引用) 監督:弓…

『朝の波紋』(1952・新東宝=スタジオ8プロ)

五所が立ち上げた独立プロ・スタジオエイト製作のヒューマン・ラブストーリー。高峰演じる英語が堪能な現代的なキャリア・ウーマンに訪れる、軽やかな恋の予感。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:五所平之助 出演:高峰秀子/池部良/香川京子/…

『カルトGSコレクション日活編2~東京ア・ゴー・ゴー』

カルトGSコレクション日活編2~東京ア・ゴー・ゴー/MID 60'S アーティスト:VA(ジュディ・オング、ヤング&フレッシュほか) Solid Amazon ヤング・アンド・フレッシュが好きである。山内賢、和田浩治らの日活若手スターによって結成されたバンドで、映画も作ら…

『さすらい』(1962・日活)

佐竹正二は三年前までサーカスの空中ブランコ乗りだったが、パートナー塚田の死に責任を感じてサーカスから足を洗い貨物船で働いていた。ある港で監視役となった黒木サーカスに塚田の恋人だった美也子がいた...。アキラがサーカス乗っ取りを企むボスに挑むア…

『交換日記』(1963・日活)

高校三年の男女学生の清純な愛情を描く青春もの。 (Prime Videoより引用) 監督:森永健次郎 出演:和泉雅子/山内賢/初井言栄 交換日記 和泉雅子 Amazon おひさしぶりです。 というかあけましておめでとうございます。今更! しばらく別サイトでの仕事(?…