きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『喜劇 男の泣きどころ』(1973・松竹大船)

ポルノ取締官となった生真面目な刑事が、ストリップ小屋などの曲者たちに振り回されて…。何とポルノ映画の巨匠役の笠をお見逃しなく。

神保町シアターホームページより引用)

 

監督:瀬川昌治

出演:フランキー堺/太地喜和子/藤岡琢也/春川ますみ/賀原夏子/笠智衆

 

昨年末に神保町シアターでやっていた「笠智衆と素晴らしき老優たち」の一本。

笠智衆だけでなく、ポルノ捜査をすることになった、いまいち「たちが悪い」フランキー堺、フランキーの友人で実はポルノ映画で一儲けしている憎めない悪党・藤岡、フランキーの上司の加藤武、ヌードダンサーの太地貴和子! と人物全員がキュート。

だがしかし、上記のあらすじにあるように、業界では「巨匠」と呼ばれている、エロ映画監督の笠智衆が最高である。一味違うエロ作品を作るという監督のこだわりの姿(笑)がいちいち楽しい。

さて、フランキーはエロ撲滅、そしてなんとか奮起して子作り成功するのか、藤岡は捕まるのか、不覚にも恋してしまった太地はどうなるのか、などなど、もう一度、ワクワクするために観たい一本。

いや、エロいからでなく!