きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

『人妻セカンドバージン 私を襲って下さい』(2012・ Lenny)

好評だったデビュー作『味見したい人妻たち』(2003年)の後、Vシネマ等で高評価を受けていた城定監督久々のエクセスでの第2弾。七海ななが、鬱屈した人妻役を見事に演じている。緻密な脚本と計算されたカメラが冴える快作。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページ…

『秀子の車掌さん』(1941・南旺映画)

ある山間の田舎町を舞台に、バスの運転手と女車掌が伸び悩む客足をなんとかしようと奮闘する──。井伏鱒二の短篇『おこまさん』の映画化。数々の名作を生みだした成瀬巳喜男監督と高峰秀子はこの作品で初めて顔をあわせた。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームぺージよ…

『ピンクのカーテン』(1982・日活)

“兄ちゃんだって男だよ”美しく熟した妹の<体臭>それは≪夢姦≫への誘い。アパートに同居することになった兄と妹の危うい関係を軽快かつ哀感のある語り口で描いたジョージ秋山原作コミック原作の日活ロマンポルノ。性的に大胆ながらも、兄に無邪気に甘える妹…

『喜劇 右むけェ左!』(1970・渡辺プロダクション)

渡辺プロの社長に喜劇センスを見込まれて東宝に。女性下着会社のダメ社員たちが自衛隊に体験入隊。猛訓練を受けるが、全然更生しないのが嬉しい。会社では死んでる部長が入隊した途端、がぜん張り切るのがケッサク。犬塚弘快演!結末はギョギョッ。 (ラピュ…

『四畳半襖の裏張り』(1973・日活)

大正時代の半ばの花街。世の中は米騒動で揺れ、号外が出回っている日々であるが、遊び人の信介はお構いなしに芸者をあげての遊興を楽しむ。柚子は恥ずかしがりながらも薄暗闇の中で、巧みな信介の愛撫に身をゆだね…。 (U-NEXTより引用) 監督:神代辰巳 出…

『夕やけ雲』(1956・松竹大船)

東京・下町で小さな魚屋を営む一家の長男は、ある夢を抱いていたが――。木下の実妹・楠田の脚本で描かれる苦々しくも美しい青春譚。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:木下恵介 出演:久我美子/田村高廣/望月優子/田中晋二/有田紀子/山田五十鈴 …

『土佐の一本釣り』(1980・松竹、キティ・フィルム)

併映の『寅次郎かもめ歌』のマドンナが伊藤蘭。こちらのヒロインがスーちゃん。キャンディーズ二本立だった。ツッパリ見習い漁師としっかり者の女子高生の初恋に、前田監督は父親的視線を注ぐ。東映からあの方々も登場。途端に画面に緊張が走る。 (ラピュタ…

『おひとりさま 三十路OLの性』(2008・ネクストワン)

村上春樹の小説『アフターダーク』に触発され監督自身が脚本を書いた本作は、暗い退廃と残酷な暴力の匂いが漂っている。既に監督デビューしていた黒川幸則やカジノが演出部として協力している事や、日活の若手編集部の参加にも注目。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホー…

『進め!ジャガーズ 敵前上陸』(1968・松竹)

ビートルズ『HELP!』をベースにしたナンセンス喜劇。中原弓彦(小林信彦)が脚本協力。007、『第三の男』、レオーネ、ゴダールと映画パロディ満載。後半、突如日本兵の生き残りが登場。途端、戦争映画と化すのに唖然。終幕までお遊び精神横溢。 (ラピュタ阿…

『巨乳熟女 本番仕込み』(1993・獅子プロダクション)

(改題:菊池エリ 熟女の時間で…イッて!) ビデオの「シスターL」で人気を得た元祖アイドルAV女優菊池エリ。バブル時代の女性を象徴するようなボディコン姿が眩しい。当時、批評家として頭角を表し始めていた切通理作が脚本。エクセスでは数少ない、伊藤猛の…