ビートルズ『HELP!』をベースにしたナンセンス喜劇。中原弓彦(小林信彦)が脚本協力。007、『第三の男』、レオーネ、ゴダールと映画パロディ満載。後半、突如日本兵の生き残りが登場。途端、戦争映画と化すのに唖然。終幕までお遊び精神横溢。
(ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)
監督:前田陽一
出演:ザ・ジャガーズ/中村晃子/尾崎奈々/てんぷくトリオ/南道郎/三遊亭圓楽
2023年4月のラピュタ阿佐ヶ谷は、前田陽一監督特集でした。
にしても、とりあえず一本観ようかな、くらいのぬるいテンションだったんですけど、前田陽一監督、最高です!
大人気のジャガーズ、コンサート終わりに間違ってシンちゃん拉致られる!
金塊の取引!? なにそれ? そしてちょうど入ってきたボンクラベルボーイの伊東四朗の二人は、謎の組織に追われることに!
なんだか謎の妨害をされ、ジャガーズたちも危ない目に。リフレッシュに雪山にいったときに芽生えた恋、そして愛する人の死。絶対に許さないと悪の本拠地硫黄島へ!
とあらすじを書くだけでは面白み伝わらないですよね。なにはともあれ悪党どもが愉快愉快、刑事? でナルシスト(なぜ『星の王子さま』読んでんのw)な若かりし三遊亭円楽!
シンちゃんを想う、露骨な中村晃子さん!(しかもめちゃキュートじゃん)
とにかくキレたやつはいないがくわせものばかり!
あらすじにあるように後半謎に戦争ものに! 最後は悪役が気狂いピエロ的自爆! それ以外にもネタ多数(ちょうどシネマヴェーラで小林信彦の『世界の喜劇人』発売記念特集やってました!)。
いや〜舐めてました。最後に登場人物たちが上手から下手へ移動しながらのキャストロールもかわいい。ていうか露骨なロケ地讃歌にCM的うどんつゆ推し。笑った!!