きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『春らんまん』(1968・東宝)

水木洋子脚本×吉村公三郎監督の大映作品『婚期』のテレビドラマ版を、東宝の豪華女優陣で再リメイク。千葉としては『沈丁花』の流れを汲む結婚をめぐるホーム・コメディである。家業を継いだ兄とその嫁、小姑三姉妹の結婚や恋愛が陽気で賑やかに描かれる。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:千葉泰樹

出演:新珠三千代/司葉子/星由里子/白川由美/宝田明/森雅之

千葉泰樹特集の大ラスである。

それにしてもこの企画、マジで宝田明充といいますか。たいへん捗りました。

で、こちらの宝田明は、両親を亡くし、頑張っていたら婚期を逃した長男。新珠を見初め結婚をするのですが、実家にまだおる司と星は気に入らないったらない。というわけでいたずらというにはハードすぎるいびりをかますわけである。

で、宝田のほうも、女房は実は俺の前に男を知っていたのではないか(実は新珠が夜の営みを本で勉強していたのですが)とか疑ったり、そもそも以前から愛人関係の草笛がいたりと荒れまくり。

一度は家を出たものの、お互い仲直りしたい二人。誤解(どっちも病気という嘘の連絡をしてしまったり)で相手のほうに向かうのだが。

 

にしても冒頭が司のお見合いシーンから始まるのだが、こちらもオチがついている。

満足度100パーセント。

幸福とはいいものだ。