きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『香港の星 STAR of HONG KONG』(1962・東宝、キャセイ・オーガニゼーション)

“香港三部作”の第二作。前作とストーリー上につながりはなく、独立したメロドラマ。商社マンの日本人男性と中国人医学生のすれ違いのラブロマンスを、香港・日本・シンガポール・マレーシアをまたいで描く。脚本家は前作の井手俊郎から笠原良三に交代。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:千葉泰樹

出演:宝田明/尤敏/団令子/草笛光子/王引/林冲/小泉博/藤木悠/田崎潤/加東大介/山村聰/久慈あさみ

 

写真は半券から。

敏腕リーマン宝田は、香港で日本で医学を学ぶ尤敏と出会う。尤敏の下宿先の団令子も、宝田をちょっと気になったり。北海道旅行でも運命の再会をし、宝田と尤敏にはなにやら運命のようなものがありそうで。

しかし団令子のことを想い、尤敏は宝田との連絡を断ちシンガポールにいってしまうのだが。

宝田は彼女を探し、そしてやはり二人は一緒にいなくてはならないと強く感じる、わけなんだけど今度は宝田が転勤に。

父の葬式とその出発日は重なった。やっと彼女は自分の気持ちに気づき、車を走らせるんだが。

メロドラマである。飛んでいく飛行機を眺める尤敏。

その姿に涙がほろり。

でも、追いかけちゃえよ、と思う。映画が終わったその先は、どうなるのか、わからない。

 

ところで、意地悪なクラブのママ、草笛光子が最高。性格悪いのに、どこか憎めない。いやたまったもんじゃないけど。