きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『二人の息子』(1961・東宝)

一流企業に勤めて妻子を養う兄と、タクシー運転手で気ままに生きる弟は、仲のよい兄弟だったが、父親の突然の失職を機に対立する。高度経済成長の陰で、押しつぶされそうになる家族の絆を凝視したビターなホームドラマの傑作。脚本は松山善三のオリジナル。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:千葉泰樹

出演:宝田明/加山雄三/白川由美/望月優子/藤原釜足/藤山陽子/原知佐子/浜美枝/小泉博/志村喬

 

宝田明は、家族の反対を押し切って白川由美と結婚。疎遠になっていた。

しかし、父が突然仕事を失い、金の問題が浮かび上がる。そうはいっても宝田のほうも娘がいる、やっとのことで文化的な生活ができるようになったばかりだ。弟の加山雄三は白タクの運転手となり家計を支えることとなるが、女の子を拾った晩、事故を起こしてしまう。

金がない。追い詰められる家族たち。金を渡したくない白川。宝田の決めたことは。

追い詰められる人々、そして貧しさの中で、兄弟は再び笑い合う。

 

加山雄三と女の子のやりとりが好きだ。たばこを2本引っこ抜いて、そのまま口にして火をつける女。一本を加山の口に咥えさせる。

うまくいったらよかったのに、その直後……。