邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『お嬢さん乾杯!』(1949・松竹)

修理工と令嬢の恋物語―――映画界の革命児といわれた木下恵介が、大作「破戒」に続いて取り組んだ、明るくてそれでいてちょっと切ない恋愛映画。佐野周二と原節子という豪華な顔ぶれで、身分を超えた愛が互いの理解と尊重の上に成り立つさまを爽やかに綴ってい…

『恋愛学校』(1962・東映)

結婚の相手は自分で探したすてきな男性と考えている千尋。一方、彼女の親友の千也子は、今どきの若い女性には珍しい見合い結婚主義者だった。ある日、千尋は千也子の姉の婚約披露パーティのスナップ写真撮影に出向く。その帰り際、ナイトクラブを訪れる。 (U…

『ぽんこつ』(1960・東映)

自動車ブームのおかげで交通事故は激増する一方。そのため、繁昌しているのが自動車の残骸を始末するぽんこつ屋である。東京の本所堅川町に店を構える犬塚商店では、機械が大好きな熊田勝利が働いていた。ある日、女子大生・三津田和子が店に現れ…。 (U-NEX…

『若いふたり』(1962・日活)

バラ色の雲が流れてく、若いふたりの夢の空。小さな幸福見つめて歩く愛と希望の並木道! 若い日の人間の情熱と善意、そしてそこから生まれる美しい愛情―青年ドラマーと歌手とを中心にくりひろげられる美しい恋愛を描いた作品。 (Prime Videoより引用) 監督:…

貴田庄『原節子 わたしを語る』

原節子 わたしを語る (朝日文庫) 作者:貴田 庄 朝日新聞出版 Amazon 図書館でなんのきなしに借りて読んだんだけれど、めちゃめちゃ面白かった。手元に置いておきたい一冊である。 原節子の発言やインタビューを集め、彼女はいったいどんな人だったのか、を考…

『ハレンチ学園』(1970・日活)

永井豪原作人気コミックの映画化。大人は子供を知っちゃいない。子どもは大人を知っている。教育問題が話題の中、大人と子供、先生と生徒の断絶をデフォルメ化して爆笑をもって綴る大型喜劇。 (Prime Videoより引用) 監督:丹野雄二 出演:宍戸錠/なべおさ…

『可愛い花』(1959・日活)

姉妹歌手"ザ・ピーナッツ゛のヒット曲を盛り沢山織り込んで映画化した明朗歌謡篇 (Prime Videoより引用) 監督:井田深 出演:岡田真澄/白木マリ/伊藤エミ 可愛い花 岡田真澄 Amazon 岡田真澄はレコード会社に勤めている。売れそうな新人歌手を発掘しなくて…

『銀座の次郎長 天下の一大事』(1963・日活)

銀座の次郎長の父・長五郎と寿司屋の金作は銀座を富士山麓に移転させようという政府の方針を聞くがー。銀座の次郎長に扮した小林旭がインチキ新聞社と地ブローカーを相手に大活躍。『暴れん坊』シリーズ第5弾にして最終作。 (Prime Videoより引用) 監督:…

『銀座の次郎長』(1963・日活)

翌年の東京オリンピックを背景に、銀座の次郎長に扮した小林旭がヤクザから商店街を守るために大活躍する『暴れん坊』シリーズ第4弾。日活初出演の五月みどりが劇中で『おひまなら来てね』などを歌う。 (Prime Videoより引用) 監督:井田深 出演:小林旭/…

『日本一の若大将』(1962・東宝)

加山雄三主演「若大将」シリーズの第3作目。老舗のすきやき屋“田能久”の一人息子、若大将こと田沼雄一の恋・音楽・スポーツのキャンパスライフを描く。マラソン部のキャプテン・田沼雄一は、運動具店の店員・澄子にひと目惚れした青大将こと石山が注文したモ…

『銀座の若大将』(1962・東宝)

加山雄三主演「若大将」シリーズの第2作目。老舗のすきやき屋“田能久”の一人息子、若大将こと田沼雄一の恋・音楽・スポーツのキャンパスライフを描く。ある日、田沼雄一は銀座のレストランで他大学の拳闘部連中と喧嘩をしてしまう。後日、罰として店で住み込…

『大学の若大将』(1961・東宝)

加山雄三主演「若大将」シリーズの記念すべき第1作目。老舗のすきやき屋“田能久”の一人息子、若大将こと田沼雄一(加山)の恋・音楽・スポーツのキャンパスライフを描く。京南大学水泳部のエースであり、部員で編成したハワイアンバンドのリーダーでもある…

『ガラスの中の少女』(1960・日活)

偶然出会った大学教授の娘(吉永)と不遇な青年(浜田)は、運命を感じ心を通わすが、周囲に引き裂かれそうになり…。吉永の唯一無二のスター性に衝撃を受ける奇跡のような初主演作。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:若杉光夫 出演:吉永小百合/浜…

『古都憂愁 姉いもうと』(1967・大映京都)

川口松太郎の短篇集『古都憂愁』より依田義賢が脚色。老舗料亭を受け継いだ美人姉妹の確執と和解の物語を、三隅研次監督が叙情豊かに描いたもの。平安神宮、祇王寺、清水寺など名所旧跡はもちろん、京の味覚が存分に目で楽しめる。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホーム…

『「可否道」より なんじゃもんじゃ』(1963・松竹)

年増のTVタレントと、ヒモ同然の年下舞台装置家。このカップルの危機に、ちょっとややこしいコーヒー通たちも絡んで微苦笑喜劇が繰り広げられる。原作は獅子文六のユーモア小説。“なんじゃもんじゃ”という珍しい題名は作者自身が提案したもの。 (ラピュタ阿…

『情無用の罠』(1961・東宝)

ムショ帰りの佐藤允が惚れた名前も知らないコールガール(水野久美)。殺人者に仕立て上げられた佐藤のアリバイを証明できるのは彼女だけだが…。 警察も真相に気づきはじめる中、佐藤は女の居所を探る。佐藤と水野を執拗に追う黒手袋の男(田中邦衛)の不気…

『君は海を見たか』(1971・大映)

5歳で母を亡くした小学生が不治の病になる。ワーカホリックの父・天知茂は育児を妹に任せきりだったが、息子が余命3カ月と知らされ…。仕事を辞め息子と最後の日々を過ごす天知の後悔の念が切々と描かれる。どんな時代も子供は賢いが、大人は手遅れになって…

『春秋一刀流』(1939・日活)

雇われ用心棒の片岡千恵蔵が、仕事をさぼりながら、次々に気楽な仲間ができてゆく楽しさ。そろそろ身を固めるかと言い出したとき不覚をとってしまう哀れさ。ひとり残った千恵蔵は「運命だ」とつぶやき刀をとる。監督第一作にして伊丹万作、山中貞雄に匹敵す…

『桃尻娘 ピンク・ヒップ・ガール』(1978・日活)

<幕開けとなるロマンポルノにして青春映画!>女子高校生の口語体を大胆にとり入れ、リアルなストーリーにユーモアをまじえてベストセラーとなった橋本治原作の同題名小説を、ロマンポルノとして映画化。活発なレナと奥手な裕子。家出をした裕子を追い、レナ…

『帰って来た若旦那』(1955・東宝)

アメリカ留学から帰ってきた老舗カステラ屋の若旦那・鶴田浩二と、新興ベーカリーの一人娘・司葉子をめぐるユーモラスな恋愛葛藤。親同士が商売敵!昔気質のがんこ者・柳家金語楼VS豪傑女社長・清川虹子の対決もみもの。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより…

『人魚昇天』(1958・松竹)

敗戦直後の瀬戸内。三橋達也は網本の娘との婚礼に向かう船上にいた。そのとき女の声が聴こえ、海中から現れた泉京子が三橋を浚って消える。やがて、海を荒らしまわる海賊船「人魚号」に2人の姿が…。女同士のキャット・ファイト、9割方ビキニ姿の泉など、後…

『俺の血は他人の血』(1974・松竹)

ある新興都市でヤクザの抗争が勃発するが…。幼い頃にマフィアの親分から輸血されたことから超人的な力を手に入れた火野が「エスクレメントオ!」と絶叫し、怒りのパワーで組織の壊滅を謀る。火野正平映画デビュー作品にして、筒井康隆原作の初映画化作品。過…

『パンチ野郎』(1966・東宝)

ロバート・キャパを目指す黒沢年男はアフリカ密航に失敗し…。音楽、車、ファッション、インテリア…オシャレでモダンでイカしてる東京のエネルギーが弾ける日産自動車協賛の一作。ポマード・キメキメ髪型のナンパ・レーサー内田裕也(「興奮しちゃったらしい…

『妻二人』(1967・大映)

清らかに美しく愛される喜びを求める妻燃えさかる炎に身を捧げて悔いない別れた妻、ふたつの愛が一人の男をめぐって激しくからみ合う女の幸せを追及する感動と格調高い文芸超大作。 (Prime Videoより引用) 監督:増村保造 出演:若尾文子/高橋幸治/岡田茉莉…

『夢がいっぱい暴れん坊』(1962・日活)

“銀座の次郎長”が営むレストランの近くに超高級店が突如出現!対抗する次郎長ら若旦那会、さらに地元ヤクザも加わって、銀座八丁は大騒ぎ──。「暴れん坊」シリーズ第三作は当時流行のツイストを取り入れ、旭もごきげんに歌い踊る。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホーム…

『でかんしょ風来坊』(1961・日活)

暴れん坊シリーズ第二弾。小林旭の通称「銀座の次郎長」が得意の鉄腕で銀座八丁を暴れまくる明朗アクション (PrimeVideoより引用) 監督: 斎藤武市 出演:小林旭/浅丘ルリ子/中原早苗 でかんしょ風来坊 小林旭 Amazon というわけで、小林旭の『暴れん坊』…

『カレーライス』(1962・東映東京)

勤め先の出版社が潰れたため、カレーライス屋を開店することにした元同僚男女の奮闘と胸キュンの恋模様──。原作は阿川弘之の『カレーライスの唄』。チャッカリお嬢さん・大空真弓と純朴青年・江原真二郎の絶妙なコンビネーション! (ラピュタ阿佐ヶ谷ホーム…

『女の坂』(1960・松竹京都)

京銘菓の老舗を継いだ現代娘が、伝統の生菓子づくりに若い情熱を燃やし、次第に京女として成長していく──。沢野久雄の小説『五条坂』『愛する権利』を新藤兼人が脚色、吉村公三郎が監督した女性映画。岡田茉莉子の溌剌とした存在感が魅力。 (ラピュタ阿佐ヶ…

『喜劇 駅前飯店』(1962・東京映画)

日本を愛する中国人トリオ、森繁・伴淳・フランキーが中華レストランの共同経営を計画するも、まさかの仲間割れ──。「駅前」シリーズ第五作は横浜中華街が舞台。おなじみの面々が怪しげな中国語&カタコト日本語で笑いを誘う。 (ラピュタ阿佐ヶ谷ホームペー…

『噂の娘』(1935・P.C.L)

経営難の老舗酒屋を舞台に、親の決めた縁談に応じる古風な姉と、対照的に奔放な妹とのすれ違いを描く。1930年代の銀座の街並みや水上バスの風景なども貴重。 (神保町シアターホームページより引用) 監督:成瀬巳喜男 出演:千葉早智子/梅園龍子/伊藤智子/…