きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『裸の太陽』(1958・東映東京)

ある田舎町の機関区。カマ焚きの青年・江原真二郎女工丘さとみというカップルを中心に働く若人たちの力強い息吹を描いた真夏の二日間の物語。家城巳代治監督のきめ細やかな生活描写が光る、青春映画の名篇。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:家城巳代治

出演:江原真二郎/丘さとみ/中原ひとみ/仲代達矢/星美智子/高原駿雄/山形勲

ラピュタ阿佐ヶ谷で2月に開催されたのはこちら。

OIZUMI 東映現代劇の潮流2024

太秦東映京都撮影所が時代劇を次々と送りだす一方、主に現代劇を手がけた大泉の東映東京撮影所。良質なヒューマンドラマに洒脱なコメディ、スタイリッシュなサスペンスや暗黒街活劇、歌謡映画など。
ご好評をいただいた2015年の「OIZUMI 東映現代劇の潮流」、2016年の「OIZUMI 東映現代劇の潮流II」に続き、第3弾となる今回は長らく上映機会の途絶えていたレア作が多数。職人技がキラリと光る、多種多様な東映東京作品をお楽しみください。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

機関車のカマ焚きの江原は彼女と一緒に結婚資金十万円を目標に貯金している。明日は海にいく約束をしていて、水着を買いに行くところ。

そんなとき、仲代達矢から金を貸してくれと言われる。

せっかく貯めた貯金を貸してやり、彼女の方は機嫌が悪い。彼女だって妹から貸してくれといわれていたけれど拒否していたのだ。

街にでて、険悪ムードであったけれど、安売りの水着を手に入れ、ちょっとキスなんてしちゃっていい感じ。

しかし、会社から仲代の代わりに翌日カマ焚きをしてくれといわれてしまう。

あわや事故、というピンチを乗り越え、機関士のお子さんも無事に産まれ、仲代の借金の理由は実は好きだった女性の旦那の手術代のためだったと知る。

愉快な仕事仲間たち、素晴らしい女性、そして若さ。

すべてがきらきらしている。

最後、海に行けなかったからと、夜のプールに忍び込むシーンが好きだ。

なにも損なわない。

ぜんぶ、ある。