きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

旧作邦画を観続けていたら、人生楽しくなってきたのでみんなも観てほしい

はじまりは今年の一月だった。前年末に映画館で大映4K映画祭のチラシを手に取った。

 

cinemakadokawa.jp

 

ラインナップを見ていて、三島由紀夫原作の『剣』、観たいな〜。スクリーンで『炎上』を観るのもいいね、と、思い入れもなく有楽町の映画館に向かった。

そして終わったあとで、次の上映作品のチケットを買った。まさか毎日のように通うことになるとは。

あのとき『剣』の国分さん(というか市川雷蔵)を観なければ、10月になった時点で300本近く旧作邦画を観る、なんてことになるとは。マジで今年はそれだけだった、と言ってもいい。

2023年は旧作邦画ばかり観ていた、としか思い出すことはないのかもしれない。小説の新刊出してないし。

 

趣味を作りたい作りたいと思っていた。でも、なかなか趣味って作れない。興味を持ったとしても、スルーしたり、「自分には合わないな」「スケジュールがなあ」なんて先延ばしにして忘れてしまったりする。そもそも人は現状を変えるというのが苦手な生き物なのだ。

そこから角川のサブスクに入り、大映作品を観まくり、アマプラで日活を観まくり、名画座に通いまくり、U-NEXTにまで入ることになるとは。

趣味っていうのはなんとなく継続しているうちにいつのまにかなるもんだな。

読書が趣味です、というのはちょっとばかり普通すぎるな〜といつも歯痒く思っていたんだが、それだって、今となってはほぼ歯磨きと同じくらいになっている。楽しくて乱読しているうちになってしまったし。

映画鑑賞も、相当普通な趣味である。旧作邦画鑑賞だったらどうだろう(いまのものも海外のものも観ますけどね)。ただの細かいやつ、だろうか。

正直去年、母が骨折をしたり職場が潰れたりとなかなかハード、今年は母の癌疑惑(カクヨムの日記参照)と、とにかく集中できない日々だった。映画を観ているときだけが、なにもかもを忘れられた。なんか『ガラスの動物園』の弟みたいなこと言ってるな。うろ覚えだけど。

 

こうして偶然? にも趣味になってしまったので、観た映画を記録・紹介していきたいと思う。そして誰かが興味を持ってくれて、配信や映画館にかかっているのを見つけて足を運んでくださったら、とても嬉しいです。

 

↑そういえば今年、こじらせまくって京都の近代美術館まで映画を観に行った。趣味通り越してほぼ生きる目的になりつつある気がする。