剣の修練のみを心懸け取憑かれた鬼の様な青年剣士、周作の数々の勝負を経て無類の境地に達するまでの姿を描く、格調高い時代劇。
（Prime Videoより引用）
監督：田中徳三
悪党を退治した際、赤子を助けることができなかった千葉周作。それからもひたすらに剣の道に邁進するのだが……。
さて、ついに、市川雷蔵の映画である。ちなみに「雷蔵を最初、どれから観るか」で、けっこう今後の映画鑑賞の方向性、決まってしまいそう（なにが？）である。僕は『炎上』を観たときは、すごいな〜！ と思ったけど、どこまでハマらなかった。そして今年『剣』を観て、ズブズブになりました（笑）。現代（といっても昭和）ものから入ったクチなのです。
しかし雷蔵といったらやっぱり時代ものである。代表作『眠狂四郎』だしな。
『剣に賭ける』は、幕末好きならおなじみ、というかリスペクトな千葉周作の若かりし日を描いたもの。
やはり剣一筋のいい男（雷蔵）なのでモテます。そして、災難が降りかかります。映画の雷蔵とはそういう宿命の元に生まれているのです。
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お約束みたいなもんです。
そして「美しい」と観客はため息をつくのであります。いや、男の僕が観ても惚れ惚れします。
道場の先輩を斬ったことで、一人剣の道を極めることになる雷蔵。斬られた男の兄・天知茂（顔からしてただものではない）は相当の剣の使い手、ただし邪剣！ ラストの果し合いには、かつて道場破りにやってきて、雷蔵にこてんぱんにされたやつら（また腕っぷしだけの連中である）も集いだし……。
無駄な部分のない作品なので、かなりおすすめ（でも最初はやっぱり代表作、を観たほうがいいうのかも〜！）。
