きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『妻二人』(1967・大映)

清らかに美しく愛される喜びを求める妻燃えさかる炎に身を捧げて悔いない別れた妻、ふたつの愛が一人の男をめぐって激しくからみ合う女の幸せを追及する感動と格調高い文芸超大作。

(Prime Videoより引用)

 

監督:増村保造

出演:若尾文子/高橋幸治/岡田茉莉子

 

男はかつて岡田茉莉子を愛していた。作家になりたかった。そんなとき、出版社の令嬢の若尾文子と出会い、結婚をしてしまう。

時がたち、岡田はろくでもない作家志望の男と付き合っていて(もうこれ、癖だよな〜)、そして出会う。若尾に足りないものを岡田に求めることに。

あるとき、事故のように、若尾が男を殺してしまい、そして岡田は自分がやったといいだす。

増村保造の「強い女」が二人。

男はどちらも愛していて、女二人も男を愛している。愛さえなければ、こんなことは起きなかったかもしれない、メロドラマ。

後味は悪い。

芝居がかっているのに、なぜこんなにリアルなのだろう、それぞれの想いが。