歌葬後狂言「白浪五人男」に材を取り、宿命に殉じる弁天小僧菊之助(雷蔵)の生きざまを描いた一作。若姿から文金島田の娘姿まで雷蔵が歌舞伎役者の素養を遺憾なく発揮。伊藤大輔監督が魅せる御用提燈の海と瓦の波ー。画面に息づく大江戸の世界は圧巻!
(市川雷蔵映画祭より引用)
監督:伊藤大輔
と、遅ればせながら報告しますと、1月30日に角川シネマ有楽町での『市川雷蔵映画祭』が終わった。未配信だったものを中心に見てきて、ぼくの好きな『炎上』や『剣』をスクリーンで観ることは叶わなかったんですが(ちなみに大映4Kのときは何度も観た)、とにかくぼくも通いました。雷蔵ファンのおばあさんに話しかけられたりいろいろあったなあ。
で、この弁天小僧が最終日の最終回だったんですけど、終わった時に拍手が。素敵だね。
とにかくいい男、そして素性はわからない雷蔵、悪知恵働かせて今回は奉公している娘が主に気に入られ手籠にされそうなのを救出、と思ったらそのまま売っぱらおうっておい! しかし生娘で父娘ふたりと聞いて返してやることに。悪党どもはキレてるし、町奉行の金さん(勝新! でいい顔してやがるぜ〜! 美形!)も。そんなとき、先日の娘が懇意にしているお嬢さんの婚姻の話が。ぶっつぶす! どうやら雷蔵と血が繋がってるの悟っちゃったし!
なんとか救出するも、ラスト雷蔵を取り囲む御用!
いや、かっこいいね。たまらんです、大映。