邦画と銭湯

映画を観て風呂に入った記録、ほかにも寺社仏閣巡りとか諸々。

『切られ与三郎』(1960・大映)

“いやさ、お富、久しぶりだな”の名セリフで有名な歌舞伎狂言「与話情浮名横櫛」の玄治店の場面を中心にお富(淡路恵子)と与三郎(雷蔵)の愛憎の流転を描いた一作。雷蔵の新内流しも耳福。義妹・ お金(冨士眞奈美)との映画ならではの美しいラストシーンも必見。

市川雷蔵映画祭ホームページより引用)

 

監督:伊藤大輔

出演:市川雷蔵/中村玉緒/冨士眞奈美/淡路恵子

世継ぎはやはり、血のつながっている者が、と雷蔵は育ての家と距離をとっていた。そもそも三味線もプロレベルだしいい男だし、どうとでもなりそうなくらいに才能が有り余っているから父的には雷蔵に、というと思っているわけだが。

そして妹である冨士眞奈美雷蔵を慕っているのだが。このままではいかんと出ていってしまう。そこでであった淡路恵子と恋するも、それゆえにボッコボコにされ顔を傷つけられる始末。

そして月日が経ち、まさかの再会。そのうえ妹がクソ野郎の嫁になってしまう!?

阻止しようと奔走するのだが。

ラストシーン、冨士眞奈美を抱えて川を歩く雷蔵が美しい。