きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『億万長者』(1954・国際放映)

税務署員が作成した脱税メモが大騒動を巻き起こす風刺コメディ。第五福竜丸事件や大規模贈収賄が起きた年の製作で、原爆と不正への痛烈な批判が込められた作品。原爆作りに燃える少女や、原爆マグロで心中しようとする一家など、市川監督らしいシュールな笑いも満載!

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:市川崑

出演:木村功/久我美子/山田五十鈴/伊藤雄之助/信欣三/高橋豊子/岡田英次/松山省次/加藤嘉/左幸子/多々良純/北林谷栄

 

こちら、シネマヴェーラ安部公房特集の一本。脚本協力をしているのだ。

にしても。

木村功っていいな。マジで顔がいい。弱気な税務署職員は、取り立てがまったくうまくいかない。そんなときに一万円の賄賂を受け取ってしまい、それを苦に自殺(笑)しようとしたところ、芸者の山田五十鈴にたきつけられ、汚職メモをとることに。

でてくるみんな子沢山。主人公の下宿先が棺桶屋(ちょっと棺桶入ってみてくれって!)。悪い奴らは私腹を肥やし、少女は原爆を作ろうとしていて。

原爆! とびっくりして沼津まで走ってしまうとか、最高!