きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『春秋一刀流』(1939・日活)

雇われ用心棒の片岡千恵蔵が、仕事をさぼりながら、次々に気楽な仲間ができてゆく楽しさ。そろそろ身を固めるかと言い出したとき不覚をとってしまう哀れさ。ひとり残った千恵蔵は「運命だ」とつぶやき刀をとる。監督第一作にして伊丹万作山中貞雄に匹敵する傑作。絶対見逃すな。(解説:太田和彦

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:丸根賛太郎

出演:片岡千恵蔵/沢村国太郎/河部五郎/市川小文治/原健作/香川良介/田村邦男/志村喬/仁礼功太郎/浅野象二郎/轟夕起子

 

用心棒、といったら聞こえはいいが、儲けは悪いのでやる気のない三人。とりあえず三人で道場を開こうと決め、金を貯めるべく斬ろう(笑)というところで、次々と、死んでいってしまう。それぞれそれなりに色っぽいこともあるっていうのに。

にしても会話も雰囲気もユーモラス。なんとも憎めない。だからこそ、死んでしまうことに観ていてショックを受けてしまう。

にしても千恵蔵、かっこいいじゃん。