きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『あなたがすきです、だいすきです』(1994・ENKプロモーション)

「僕の胸に流星が走ったんだ…」素朴な港町で暮らす、2人の少年の恋を描く。ゲイムービーの枠を超え、国内外で大絶賛!海外10か国以上で上映された、大木裕之監督の傑作にして代表作!

FANZA動画より引用)

 

監督:大木裕之

出演:CHANO/渋谷和則/北風久則/西本タカ/松前直也/高知子

 

ちなみにファンザで観れます

https://www.dmm.co.jp/digital/nikkatsu/-/detail/=/cid=40byc0065/?i3_ref=search&i3_ord=1

 

その昔、この映画がすごい! という噂を聞き、ちょうど某ゲイ映画館でやってたから観に行ったわけです。

たしか旅行中で、京都のシネフレンズ西陣(閉館)だったような!

が、ちゃんと観ることができなかった!

だってさー、スッカスカなのになぞにおじさんが隣に座ってくるしさ。なんか触られそうになるし。地味に上映中声かけてくるし。断ったけど! あれはヒヤヒヤした。

 

なので、その後でたしかビデオで観たような。

 

で、イメージフォーラム大木裕之特集ではなかったので(『ターチトリップ』も入れて欲しかったな。あえてなし?)、ファンザで観ました。

 

改めて、めちゃめちゃよかった。人生ベスト10に入れたいくらいだ。やっぱDVD発売してたときに買っておけばよかった(布教のために)。

 

物語はいたってシンプル。主人公は電車で見かける男に「あなたがすきです、だいすきです」と告白する。ちなみに主人公は彼氏がいるわけです。で、彼氏はというはわりと性にアグレッシブで、他にもセフレがいたりする。主人公は彼氏に、「告白した」と告げるんですね。

ここで大木さん的、多分そこらへんにいた素人に「彼女が他の男に告白したらどーする?」なんて聞いてみたり(ガキどもの新鮮なリアクションよ!)。そして、彼氏は男に会いに行き、男に「彼氏をよろしく」と言う。激怒する主人公、からの青春映画的夜の彷徨があったり(ああ、なんでゲイの繊細な若者はおっさんの餌食になっちゃうんだろうなあ。ありとあらゆる物語で、そうだよねえ)。そして朝が来て。

また10年後くらいに観返す気がする。そして、どんどん遠くなってしまったあの頃に、ときめく気がする。

今日観た以上に。