きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『心の中』(1999・リカコ・カンパニー)

1997年5月7日から1998年5月6日まで、全国を横断して撮影された素材が即興的にオーバーラップされ、「心の中」の物語を紡いでいく。海辺で「心中」を演じる二人の青年の姿を日記的映像とフィクションを織り交ぜて描いている。
イメージフォーラムホームページより引用)

 

監督:大木裕之

出演:阿部公彦/川村五博/清岡恭久/矢吹れん

 

心中の芝居をした俳優に、愛について訊ねる。そしてさまざまな映像が重ねられていく。そして次第に、自身の心の中、のモノローグが始まる。見えているものは、心の中を表しているのか。であるなら、映像とは?

この大木裕之さんの連続上映を毎日観ていて思うのは、「問い」こそが重要なのではないか、ということだ。答えはさまざまだし、広がりを止めてしまうこともある。

愛も違和感もなにもかも、心の中にあり、それを表出することの難しさと、怖さ。