10年の間隔で撮影された素材を交錯させ、独白とともに思索を深めていく『レフトライトデザイア』と、狩猟生活を送る東出昌大とパフォーマンスを行なう大木を軸に映像が多層化され、言葉・映画・ライブの問題を探求する『meta dramatic』。「恵比寿映像祭2023 コミッション・プロジェクト」での委嘱制作作品『meta dramatic 劇的』から更新を続けた最新版を上映。
(イメージフォーラムホームページより引用)
監督:大木裕之
『レフトライトデザイア』(ちなみに処女作は『正しい欲望』!)は時間を、そして『meta dramatic』は場所が違う二つの映像がミックスされている。『レフト』時代から『meta』で機材の変化もあり、大木裕之さんのキャリアと同時に、時代の変化が面白い。機材の変化・進化によって、『meta』での映像の重なりは亡霊のようだ。しかし「いま」を生きているけれど、ほかの「いま」も同時にある世界。語りのなかにもあるように宗教的ななにか。あるいは宗教の語る「世界」を表しているような。
というかライブシーンの大木さん、アグレッシブ〜!