きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『明日の夢があふれてる』(1964・松竹大船)

浅草の六区──古いのれんを誇る天ぷら屋「天勝」を舞台に、元気いっぱいの看板娘・鰐淵晴子と父、周囲の人々が織りなす騒動を描く。下町喜劇を手がけては定評のある番匠義彰監督がメガホンを担当、カメラはベテランの厚田雄春

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

監督:番匠義彰
出演:鰐淵晴子/勝呂誉/三田明/三上真一郎/桂小金治/益田喜頓/佐野周二

ポスターでは三田明がでかでかと載っているし、歌ももちろん三田明であるが、鰐淵と勝呂のラブストーリー、そして浅草の天ぷら屋の物語である。

弟は就職のために落語修行(社長が落語めちゃくちゃ好きだから)、男友達でガソリン屋の三上の友人勝呂のことを気になりながらも意地を張る鰐淵。うん、ラブコメだ。

そこに勝呂の新事業のオモチャ(発明家の大泉の子供じみた感じが笑える)をめぐる騒ぎ、そして二人の父の恋愛(三田の母、月丘を巡るにやりとする小競り合い)などなど大騒ぎ。

最後まで意地を張る鰐淵がかわいい。

やっぱりハッピーエンドでなくちゃね。東京の青空の下、いろいろあるけど、きっと大丈夫。