きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『義母の長襦袢 淫らな匂い』(1996・プロダクション鷹)

ノーパン喫茶で一世を風靡し、1984年ロマンポルノ『イヴちゃんの花びら』でスクリーンデビューしたイヴ(神代弓子)は、エクセスでも15本の最多主演数を誇る。本作では、珠瑠美監督とのコンビで、若きイヴの姿が堪能できる。

(ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:珠瑠美
出演:神代弓子/青山あずさ/林由美香/加藤健二/竹田雅則

 

ラピュタ阿佐ヶ谷のレイトショー、『庶民の夢と欲望に寄り添った、エクセスフィルム35年の歩み』である。

 

エクセスフィルムの歴史は、日活ロマンポルノの終焉から始まった。当初は、成人映画の配給チェーンを引き継ぐ子会社としてスタートし、日活の流れを汲んだドラマ重視の映画を作るが、程なく、勢いを増すアダルトビデオへの対抗策として、映画の最初から最後まで、とにかく“カラミ”で押し通すという制作方針を打ち出す。この流れの中で、新田栄や浜野佐知、北沢幸雄、坂本太といったベテラン監督たちが、作品を乱打していった。 AVの人気女優をスクリーンに登場させたのもエクセスが先駆けであった。最盛期には、ピンク映画の出演料としては、当時破格の200万〜300万円のギャラで人気AV女優をキャスティングし観客を魅了した。エクセス映画のもう一つの特徴として上げられるのが女優の“初脱ぎ”重視である。各制作プロダクションには新人女優の発掘が求められ、AV女優であってもピンク映画には初出演の女優が主役を飾った。この事は、後に実力のある主演女優を育てられなかったとの反省も生むが、実に多彩な女優がエクセス映画の主演を飾った。今回は、エクセス映画の中でも女優が輝きを放ち、魅力的な作品をピックアップした。庶民のささやかな夢と欲望に寄り添った映画群がここにある。

 

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

うーむ、旧作邦画ブログなわけだが、もろ成人、ロマンポルノのロマンの部分抜けちゃってるし、紹介すべきかいなか、とちょっと考えたんだけど、面白かったんでやっぱ紹介します。でも画像はありません!

 

こちら改題は『義母昇天 家庭内SEXとは?』である。なんかすげえ。直球すぎだ。タイトル通り、ラストは義理の母と息子の…である。

制欲旺盛で何度も再婚しているエロ夫、そして結婚してしまった妻、そして家に再び戻ってきた義理の息子の三人が中心なんだが、とにかくこの人たち、大変。大変、ですますのもなんだけど。

お手伝いさん(林由美香さんがかわいい!)、そして元嫁とそのナントカフレンドなどなど、様々な人々がこの短い時間内で、くんずほぐれずしております。

逆にいま( 2024年)に観ると、面白すぎだろ、って感じである。いやーすごい。息つく暇なく濡れ場!

最後、夫が帰らない夜に義母と息子が、となるんだけど、まあ、息子が悶々としているのはわかるけど、美しい義理の母にそこまで執着するかなあ、とかもちょっと思ったり。

美しすぎるから、というか、夫も妻の痴態を写真に撮ろうとするし(しかし夫、元嫁と関係を持ってたりするんだが)、神代さんが美しすぎるから、ということである。

すべてのエロってそういうものかもなあ、とぼんやり思った。

 

ほら、団鬼六のSM小説って、男が責めれば責めるほど、女が美しくなる、という倒錯だったりするわけですからね。

とりあえず、このラピュタの企画を今後もおっかけて、考えてみようと思う。

 

にしても、ピンク映画って、ピンク映画館で観てみたいと思って入ると、邪魔が入ってじっくり観れなかったりするんですよね。前に京都で一度入った時に、ちょっかい出されまくって、イラついた。(詳細はここではやめとくけど)

でもやっぱせっかくこんなブログやってるんだし、ピンク映画館レポートもいずれしておきたいところ。

 

(ちょっとばかり毎日更新が難しくなりまして、今後は週3ペース、調子に乗ったら多く書いていきます!)