きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『踊りたい夜』(1963・松竹大船)

三人姉妹「ピンクタイツ」が繰り広げる恋とショウビジネスの世界──。井上梅次監督お得意のミュージカルもので水谷良重倍賞千恵子、鰐淵晴子が各々の魅力を発揮。チャーミングな歌と踊りが存分に堪能できる。

ラピュタ阿佐ヶ谷より引用)

監督:井上梅次
出演:鰐淵晴子/倍賞千恵子/水谷良重/有島一郎/佐田啓二/吉田輝雄/根上淳/藤木孝/穂積隆信

やっぱり井上梅次のミュージカルもの、最高だな。

親父の有島一郎はいまでは冴えないマジシャンなんだが、三人の娘のマネージャーとして一儲け。娘と歳の変わらない愛人に愛人にいれあげている。そしてワンマンぶりに腹を立てた長女水谷は出ていき、鰐淵は死んだ母の夢を追い、バレリーナに、倍賞は愛する人と結婚することに。それぞれが別の道を歩み、そして仲直りとなったのだが。

突然の不幸、失恋を乗り越え、三人は再びステージに立つ!

遠い九州で水谷が出会う佐田啓二の男振り(ついでに有島とも再会! 日本狭いなあ!)が最高。過去に傷を負った男って旅先(というか家出なんだが)で会っちゃったら、恋、するよな〜!

また上映機会があったら、絶対に観にいきたい。観終わって外に出てから気づいた、めちゃ元気になってました。