きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『大番 完結編』(1958・東宝)

シリーズ第四作。1949年、東京証券取引所が再開。故郷に戻っていた“ギューちゃん”は再び兜町へ。戦後の日本経済は朝鮮戦争の特需景気もあって好景気に沸く。“ギューちゃん”は一世一代の大勝負に出るが……。足かけ二年にわたる大ヒット・シリーズ堂々の完結篇。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:千葉泰樹

出演:加東大介/淡島千景/原節子/団令子/青山京子/仲代達矢/山村聰

 

そして時はすぎたのであった。

再びギューちゃんは兜町に戻り、仲代達矢の喫茶店の上で営業中。あるときチャップリンさんこと東野英治郎がやってきた。再び株は荒れる。機を逃すな!

そして史上最高の大儲け!

社長秘書のちゃっかり団令子に色目を使うも、手痛いしっぺ返し。社長なんだからとゴルフに精をだす。儲けたことで昔の女たちも現れ、淡島千景はキレ気味。しかし一番の問題は。

未亡人となった原節子のことを、いまだにギューちゃんは想っていることだった。

結婚してくれとプロポーズをするも、原節子さまは病に倒れ……。

すっかり元気を失ったギューちゃんだったが、再び、立ち上がる!

四部作を観ることができてよかった。

獅子文六の心意気。大傑作である。