邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

『香港の夜 A NIGHT IN HONGKONG』(1961・東宝、キャセイ・オーガニゼーション)

東宝が香港の製作会社キャセイと組んで合作した“香港三部作”の第一作。二枚目・宝田明の相手役に、“香港の真珠”と呼ばれた尤敏(ユーミン)を配して、英語・日本語・中国語が入り混じる、国境を越えた甘口のロマンスが展開する。恋仇になる司葉子の美しさも絶品。

 

監督:千葉泰樹

出演:宝田明/尤敏/司葉子/草笛光子/木暮実千代/浜美枝/馬力/王引/小泉博/藤木悠

ラピュタ阿佐ヶ谷をでたときに、同じ回で観ていた人に、「よかったですね〜」と言われ、「ね〜」としみじみ返事をした。

新聞記者宝田が立ち寄った香港での恋。東京ではいい感じのガールフレンド司葉子がいるのだが、その恋の思い出を宝田は忘れることができない(さすが二枚目〜! さまになってる!)。再び香港に出向くことになったとき、宝田の恋心は燃え上がるが、お相手の尤敏はどこか遠くへ。実はマカオにいた。

香港にやってくる司(パパの上原謙のお供)。

そして宝田が香港を去る時、尤敏の育ての親から尤敏の実の母探しを頼まれる。

恋敵、司の天真爛漫のお嬢さん然としたよさ炸裂! 意地悪でなく、恋に一途なところがよい。

そして最後、戦地で死を迎えてしまう宝田を想う女二人。美しい。

それともうひとつ、尤敏の友人、草笛光子さんの演技も忘れ難い。カタコト感の日本語!