きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『泥だらけのいのち』(1963・日活)

泥だらけの手が、やきつく瞳が、あすにむかって突き進む!男の激情と女の純愛がはげしくぶつかる青春の十字路...。ふとしたことから、やくざの泥沼の世界にとびこんだ青年が純愛と不屈の闘志で立ち直ってゆく、若さとパンチあふれる青春大作。

(Prime Videoより引用)

 

監督:堀池清

出演:山内賢/和泉雅子/信欣三/久保菜穂子

 

白タク運転手の山内賢は、ヤクザの葉山良二と知り合う。葉山のかっこよさにすっかりハマり、そして女房の久保菜穂子にもちょっと恋しちゃったり(というか姐さんの久保、かっこいい!)。ガールフレンドの和泉はそんな山内を心配しているのだった。

敵対する組との喧嘩で葉山が刑務所に、その時久保のお腹には赤ん坊が……。葉山が出所するまで、絶対に姐さんと赤ちゃんを守る! と奮闘するものの、山内もまた人を殺め、赤ちゃんとともに身を隠すことになるのだが。

前半の青春ストーリー、そして子育て奮闘記。しかし別れの日は近づく。

葉山の出所が近づいたとき、大切に愛し育てた赤ん坊を久保に返し、去っていく山内。

その表情にぐっとくる。