きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『人形佐七捕物帖 裸姫と謎の熊男』(1959・新東宝)

おなじみ「お許し下さい、旦那様」から始まる横溝正史原作捕物帖。ある夜、犯され自殺したはずの雪と熊男(!?)が現れエロ商人が殺される。さらに次々と商人たちが狙われ…。雪に瓜二つのお姫様、「源」と名乗る殺し屋。そして2人の熊男の正体とは!? 五年前の松平藩御用金横領事件と悪徳四商人の関係を佐七が追う。タイトル負けしない内容の時代ミステリー。

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:山田達雄

出演:中村竜三郎/松浦浪路/小畑絹子/細川俊夫/伊達正三郎/小髙まさる/鮎川浩/若宮隆二/広瀬康治/川部修詩/國創典/守山竜次/髙松政雄/小濱幸夫/大谷友彦/髙村洋三/村野英子/美谷早百合/朝倉彩子/倉橋宏明/泉田洋志/渡邊髙光/三宅実/小森敏/嵐寛寿郎

ミステリ映画って苦手だったりする。犯人は誰だ、と探偵が真実を見つけるさまを見ているうち、なんかじれったくなってしまうのだ(小説ではそんなことないんだけど)。あと、画面のなかにヒントがあるのかな、とか目を凝らしてしまい、疲れるのだ。これはただの老化か?

にしても時代劇でも横溝である。ちょっとかわいい(笑)熊の着ぐるみ、非人の集落、そっくりな二人、などなど。

観終わったとき、冒頭の雪の夜の女の飛び込みから、遥か遠くにきちまったな〜、という気分。

なので、シネマヴェーラから出たときは、なんだかさっぱりする。

ミステリ映画ってそういうもんだ。

まるでスポーツジムだ。行くまでは尻込みするが、行って終わったら、ほぐれている。