きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『霧の第三桟橋』(1953・新東宝)

中国人ギャングを追う警官の沼田。そこに検疫官の舟橋が絡む。クヨクヨ小太り舟橋が美女2人に惚れられたり、「日本人ダメ。もっと大きいことスル。」が口癖のボスが闇のドル買いするだけだったり、なのに警察総動員で銃撃戦始めたりムチャが多いが、死屍累々のラストの迫力は凄い!そして、“敗戦国・日本”という裏テーマが作品全体に鳴り響いている。

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:内川清一郎

出演:三浦光子/舟橋元/沼田曜一/安西郷子/柳永二郎/鳥羽陽之助/江見緑哉/横尾泥海男/山本礼三郎/若月輝夫/冬木京三/鮎川浩/大山健二/小倉繁/髙松政雄/島津猛/中原謙二/沢村昌之助/莊司肇/加藤欣子/児玉一郎

検疫官を辞めたいと思っている男とギャングの手下となってしまった女が出会い、恋をする。男は海外で医者になることを夢見て、女に頼むのだが、野口英世を尊敬する先輩のスピーチによって、再び検疫官を続けることを決心する。

そこからの激しい銃撃戦(上記のあらすじにあるように、そんなレベルに発展する!?)が見もの、というか、なんかえらいことになりすぎてて。友人の刑事の「生きろ」というメッセージが泣ける。