きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『男が血を見た時』(1960・新東宝)

譲二(松原緑郎)はひょんな事から知り合った達(浅見比呂志)から単車クラブ「ブラック・ジャガー」に誘われる。新たにクラブに加わった令嬢・京子(三ツ矢歌子)を巡り譲二と達は互いに張り合うが…。当時流行り始めたカミナリ族に目をつけた大蔵貢の企画で作られたスリルとスピードに命を賭ける青春物。とはいえ彼らのクラブはわりと健全。バイクの走行シーンは本物のカミナリ族の協力によるもの。(解説:下村健)

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:三輪彰

出演: 三ツ矢歌子/松原緑郎/浅見比呂志/沼田曜一/中村虎彦/高宮敬二/鳴門洋二/迫田政彦/森本千太/津川豊/正木正/原田一雄/藤川弘志/吉田昌代/扇町京子/松原由美子/大倉寿子/九條明子/中美架子/美谷早百合/秋山れい子/青木エミ/徳大寺君枝/勝又馨/魚津四郎/上林詢/古沢正利/溝口幸/北条浩一/美川恵子/若緑映/可児朱実/野辺澄栄/篠田淑子

カミナリ族の青春グラフティ! 三角関係! のはずが、ツーリング先で知り合った謎の男がたむろしている店に潜伏。そして恋にイカれたリーダーによってグループは妙な雰囲気に。

謎の男は殺人犯で逃亡中と判明! 逃亡するためにツーリングを利用しようとしていたのだ。休憩中、能天気なメンバーが「殺人犯にそっくり!」と言ったことから謎の男が狂乱! なんとか退治するも、男二人が恋していた女の子が陵辱を受けていた……。

それでも彼らは女をどちらが手に入れるかとレースで勝負をするのであった。

途中から、「どうなんだ?」みたいな気持ちになるが(女の子よ、きみは結局誰が好きなんだい、とか、主役? とおぼしき譲二の金持ち感とか)、トンチキなわけでもない、なんだかまっとうな青春、のような気がしなくもない。

グループリーダー、浅見比呂志がプレゼントでもらったスカーフをずっと巻いているのがかわいい。