安部公房と勅使河原の組み合わせによる最後の長編作品。疾走した男を探す探偵が次第に自分自身を見失い都会の迷宮に飲み込まれる。勝新は自ら選んだ作品でくたびれた探偵を好演。壊れかけたような女を演じる市原悦子、失踪人の同僚を演じた渥美清も素晴らしい。歪な画面構成に噛み合わない映像、ちぐはぐな会話、さらに実験的映像も魅力的で、突然挿入されるシュールなシーンに引き込まれていく怪作。
(シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)
監督:勅使河原宏
出演:勝新太郎/市原悦子/中村玉緒/渥美清/大川修/信欣三/長山藍子/笠原玲子/吉田日出子/小松方正/田中春男
なんかとりとめのない女、市原悦子の依頼を受ける勝新。どいつもこいつものらりくらり。途中で怒る事件。
結局自分は、なにをしているのか?
終盤電話をかける勝新はどこにいるのか? なんとなく『ノルウェイの森』みたい(笑)。
いかした映像、わからない展開。
すごい。