きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『優勝 ―Renaissance』(1995・JEANS FACTORY)

映像による四国4県の巡礼の旅。合田佐和子高崎元尚など高知ゆかりの美術家も出演し、山や海を舞台に神話を想起させる幻想的な光景がカメラに収められる。本作の素材などを編集して大木裕之が90年代に制作したJEANS FACTORYのテレビCM集を併映。大木作品が毎日地上波で放送されていた!
イメージフォーラムホームページより引用)

 

監督:大木裕之

 

感覚で捉えるより他ないのだが、たしかにこれは「巡礼」だ。ではいったいなにに礼しているのか。多分、場所、そして、世界そのものにではないだろうか。

まるで死者の、あるいは神が見たかのような視線は、ここではカオスに、そして脈絡があるようなないような、奇妙に、あるとき急に記憶が蘇ってくるような感覚に似ている。

脈絡をつけることはできるが、しない。人の記憶って、そんなものなのかもしれない。

聖性というのは、奇妙で、まがまがしい。

ところで、『優勝』あとにあった、CM集、カッコ良すぎでしょ!