きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『大番』(1957・東宝)

1956年から雑誌「週刊朝日」に連載された獅子文六の同名小説の映画化。昭和初期、四国の寒村に貧農の子として生まれた“ギューちゃん”こと赤羽丑之助が裸一貫ならぬ浴衣一枚で上京し、兜町を舞台に株で立身出世するさまを描く、相場版太閤記全四作の第一作。

 

監督:千葉泰樹

出演:加東大介/淡島千景/原節子/仲代達矢/河津清三郎/東野英治郎/小林桂樹/太刀川洋一

やはりぜひ観ておきたい、しかも四作一気に観る機会を逃してはならない、というわけでいってきたのですが。

実は獅子文六大好きってあちこちでいってるくせに、原作上下巻、読んでないんですけどね。

 

なので超新鮮な気持ちで観させていただきました。

なんで主人公「ギューちゃん」こと加東大介が東京にやってきたのか!? それは地主のお嬢様こと原節子! に、送ったラブレター(しかも印刷したもの。数うちゃ当たると女の子たちに送っていたのだ)で大騒ぎになり、家を出ることみなったのだ。

紹介された仕事は株屋の小間使い、一生懸命に働きながら、ギューちゃん自身もまた株の道へ。大成功!(ここで登場するかつて株で大儲けしたチャップリンさんが最高)、 淡島千景ににも惚れらるも、やはり原節子への想いは燻っていた。歌舞伎座ですれ違い、絶対に大金持ちになってやる! と決意。だが、時代の波は容赦なく、ギューちゃんを無一文にさせてしまうのだった。

青春篇、完!

続編が楽しみ!

 

そして親友仲代達矢は!?

どきどきしてきたぜ〜。

 

18歳の加東大介(笑)、「老けてるな〜」ってギャグにされてたが、すごい。