きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『漫画横丁 アトミックのおぼん スリますわヨの巻』(1961・東京映画)

スリの神様・仕立屋銀次の流れをくむおぼん姐さんが、ビート・スタイルの乾分を引き連れ悪人退治に大活躍──。杉浦幸雄の人気漫画を映画化した明朗喜劇。主人公の水谷良重をはじめ、イキのいいお姐ちゃんたちが縦横無尽に暴れまわる。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:佐伯幸三
出演:水谷良重/中島そのみ/春川ますみ/横山道代/有島一郎/中谷一郎/渥美清

 

こちらはシリーズ「女親分対決の巻」のものです。

ラピュタ阿佐ヶ谷ではモーニングショーが『昭和の銀幕に輝くヒロイン』の水谷良重特集(2023年年末まで)。

ところでこのプログラムのチラシが最高にかっこいい。井上梅次の『踊りたい夜』(絶対観たい)なんだけど、なんでしょう、多幸感が溢れている。なんかこの一枚で人生の素晴らしさみたいなものが表現されているような気がします。やっぱ笑顔ってすごいんだな。

『踊りたい夜』はまた後日ということで、今回は漫画横丁ものです。

 

現在はスリの仕事をやめ、飲み屋を営むおぼん。しかし世話焼きの性格から、男の落とした財布を返すのだけれど、実はそれ、別人のもの。そして財布の中には十万円と謎の電話番号。

その電話番号、麻薬取引の秘密の部屋のものだった。

間違えた財布の持ち主であるモーター会社社長の甥っ子のピンチを救出、そして悪党をこらしめるために、おぼんを慕う(というかスリをしたくて仕方がない)子分たちと共に大騒ぎすることに。

漫画原作なだけあって、やたらとポップ、そしてスリ役の渥美清がまったく寅さんとヴィジュアル変わらない(笑)ところも見どころかも。