きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『太陽とバラ』(1956・松竹大船)

貧しさから不貞腐れた日々を送る青年が、母の計らいで勤めた工場の令息に気に入られ、ブルジョア青年達の不良グループに入るが…。巨匠・木下が、太陽族ブームへの反発から挑んだ異色の社会派青春映画。

神保町シアターホームページより引用)

 

監督:木下惠介

出演:中村賀津雄/沢村貞子/有田紀子/石浜朗/久我美子/三宅邦子/杉田弘子

 

旧作邦画を観ていると、推しが増える増える。

中村賀津雄もそう。働きもせずぷらぷらしている中村。そしてお母ちゃんが働いている別荘の持ち主の息子、クソブルジョワ学生の石浜に遊ばれることに。

にしても石浜、金持ちのいやなガキがめちゃめちゃあってる! 石浜、中村の妹まで毒牙にかけようとするし!

さて、石浜の両親の紹介で工場に勤めることになるも、サボり癖は治らず、お母さんが病気、なんていっちゃって給料も先にゲット、で遊んでしまう。

うん、だめなやつだな。

そして最後、超イラつく石浜アンドそのお友達たちを中村は。

お母ちゃん大好き、なはずなのに、どうしてもうまくいかない青春の屈折。

バラは、お母さんの内職、そしてやけくそで刻んだ刺青による。

 夏の神保町シアター太陽族特集。太陽族っていったらやっぱ石原裕次郎に日活周りってかんじだけど、ほかでもやってるわけですよ、無軌道な若者たち!