きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『おゝい雲!』(1965・東映)

大学入試に失敗して浪人生活を送る西条十郎は、予備校の授業をサボって大金持ちの友人とドライブに出た。途中、建築雑誌の社長である三島房子の娘・雪子と礼子が乗るスポーツカーや、S大重量挙選手の辰巳の車と衝突して大混乱。だが、この騒ぎも辰巳のとりなしで事もなく収まった。三島房子は十郎の父・健吾と昔馴染み。健吾は素晴しい才能を持ちながらも、理想主義者であることが禍して業界の波に乗れない建築家だった。しかし、房子はそんな健吾のことを尊敬していた…。

(Prime Videoより引用)

 

監督:瀬川昌治

出演:岡崎二朗/三田佳子/荒木一郎

 

おゝい雲!

おゝい雲!

  • 岡崎二朗
Amazon

なんかポスターはラグビーの凛々しい姿であるが主人公は浪人生。お父さんは建築家で兄と姉がいる。なんというか、裕福である。そしてお父さんのことが大好きだったり。

ナーンも問題のない、呑気な家族もの、のはずなんだけれど、実は子供たち、お母さんがそれぞれ違う。メインはお父さんの恋愛、四度目の結婚なるか!? である。そして友人の石坂浩二には腹違いの兄弟がいて……というエピソードが挟まれる。

その兄弟と同じ下宿の先輩、千葉真一

そうそう、主人公のお姉さんの三田佳子の可憐さよ。

お父さんを侮辱した批評家に仇討ちするも、なんやからしからず優しいお父さん。なんかいい家庭。

最後、お父さんは再婚を果たし、新たなお母さんの娘たちとの恋愛も未来がありそう。そうそうがさつでうるさいお父さんの後輩を、三田は恋したみたいだ。

なんだ、世の中、そんなに悪くない。

いや、むしろ希望にあふれちゃってる。