＜幕開けとなるロマンポルノにして青春映画!＞
女子高校生の口語体を大胆にとり入れ、リアルなストーリーにユーモアをまじえてベストセラーとなった橋本治原作の同題名小説を、ロマンポルノとして映画化。
活発なレナと奥手な裕子。家出をした裕子を追い、レナは特急あずさに乗り旅立つ。対照的な２人が信州、金沢、京都を巡るロードムービー。「探偵物語」で人気を獲得していた竹田かほりの代表作。出所した男役の内田裕也が独特の存在感を放つほか、橋本治が喫茶店の店員で特別出演する。
（横浜ジャック&ベティホームページより引用）
監督： 小原宏裕
出演： 竹田かほり/亜湖/片桐夕子/岸部シロー/内田裕也/橋本治
神奈川近代文学館にて、橋本治展が開催されていて、その関連企画として横浜の『ジャック&ベティ』で桃尻娘シリーズが上映されたわけです。
にしても、原作は読んでいたんですが（じつは橋本治マニアなので）、面白かったな〜。しょーもない初体験をしてしまい、生理がこない榊原玲奈、その友達の裕子が失踪！？ というのも裕子、ボーイフレンドとどんどん仲が進んでいくなかで、初体験のときに「コンドームをつけて！」と言うと、相手の同級生に「きみ、慣れてるんだね」とか言われちゃって。しかも活発な玲奈のことを、どこかライバル視していて、置き手紙にわざわざ名前を書きやがった！
というわけで、信州〜金沢〜京都へと、裕子を探す旅に出ることになった玲奈。
信州では軽薄な農協男に、金沢ではヤクザの家でとさまざまな出会い、っていうか事件に巻き込まれ、京都で裕子はついに売春！ 玲奈の方は流れで友人のオカマの源ちゃんの片思いのお相手、滝上くんと……（一瞬だけ）。
縦横無尽に駆け回ります。
五木寛之の馴染みの店（笑）という金沢の喫茶店のボーイ役に、橋本治先生も。「がきデカ」のセーター着ちゃってます。
