色風/8ミリ(デジタル版)/10分/1991
ターチ・トリップ/16ミリ/64分/1993/製作:ユルゲン・ブリューニンク・フィルム・プロダクション、配給:スタンス・カンパニー/提供:福岡市総合図書館
1992年、高知。太陽が陰り、嵐のような強風が吹き付ける街角。この世とあの世の狭間を漂うようなカメラが、この町に生きる若者たちの輪郭をつぶさに見つめる。ポンピドゥー・センターほかで発表され国際的な注目を集めた、初期の代表作『ターチ・トリップ』。また本作に先駆け、夏の高知の光をスタティックな撮影で繊細に捉えた短編『色風』も併映。
(イメージフォーラムホームページより引用)
監督:大木裕之
大木さんの作品すべてに通じるけど、「詩」と「思索」が沸き立っている。ひさしぶりに『ターチトリップ』を観て改めて、すごいもんだなあ、と思った。
朴訥だったり幼かったりする少年たちの一瞬の煌めき。急なセクシャルなシーン(夜のキスであったり、自慰だったり、半裸で寝転がっていたり、大木さん自身のヌードだったり)が挟まれ、ぐっと画面に集中しているうちに、美しいものが立ち現れてくる。
さて、そんなわけで同時上映の『色風』である。
小品ですが、そこにはもちろん、詩情がある、風で揺れる葉っぱ、揺らぐ少年たち、そして高知の景色、大きな風景から小さな水辺の生物まで、すべてが風に吹かれている。