きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『花の才月』(1962・日活)

両親と死に別れた貧しい少女・ひろ子は幼い弟を抱えながらも飯場の炊事場に住み込み、炊事の合間に寺の庭の花を売って歩くことにした。ひろ子の健気な働きぶりに、寺の放蕩息子・元享も自分の自堕落な生活を反省し、飯場で働くことにした。ところがある日、村人たちが次々と病に倒れ...。

(Prime Videoより引用)

 

監督:中島義次

出演:田代みどり/川地民夫/内藤武敏

 

花の才月

花の才月

  • 田代みどり
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列車の到着を待つ少女。飯場で働く父が倒れ、母がやってくるのを待っているのだ。村の寺の次男坊(川地)と仲良くなる。彼はというと坊主になりたくなくて、ふらふらしている。

あるとき、列車から降りてきたのは少女の弟。母が死んでしまったという。そして、父もまた。

両親をなくした姉弟は、次男坊の助けで寺の花を歌いながら売り、人々の手伝いをしながら生計を立てることに。彼らの境遇を知る村の人々は不憫に思い花を買ってくれる。なんとか弟を学校にやることができるのか。

心優しき人々のおかげで、なんとか自活の道を歩むことができそうになったとき、村の人々、しかも花を買った人々が病気になったり、死者が。迷信深い村の連中が祟りだとかいいだし、姉弟に出ていけと言い出す! なんちゅ〜非科学的な連中だ!

村から出て行こうとする姉弟、だがそのときに次男坊が。

次男坊は、坊主に修行に行く、だから二人を助けてほしいと住職に直談判する。すでに住職は手を打っていた。二人は長男の寺に住まわせてもらうことに。

 

けなげな少女たち、そしてその姿に心動かされる青年。なんだかすごく教育的。でも悪くない。優しさを学ぶ必要が、あるのだ、21世紀のぼくらには。