きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『あばれ行燈』(1956・新東宝)

仲間の藤太郎(田崎潤)から、子供の頃に飛び出してきり会っていない母に金を渡してくれるように託された渡世人秋太郎(鶴田浩二)。彼の故郷に向かうが、藤太郎の母おしの(滝花久子)に息子が帰ってきたと勘違いをされ…。股旅物の大家・子母澤寛の原作の映画化だが、産みの母が他人を自分の息子と思い込むのは些か無理筋の感も無きにしもあらず。(解説:下村健)

シネマヴェーラ渋谷ホームページより引用)

 

監督:渡邊邦男

出演:鶴田浩二/香川京子/花柳小菊/田中春男/阿部九州男/岡讓司/滝花久子/二木てるみ/花岡菊子/山室耕/岬洋二/廣瀨恒美/鮎川浩/澤井三郎/原文雄/小森敏/山川朔太郎/三宅実/澤井一郎/髙村洋三/髙松政雄/信夫英一/小浜幸夫/村山京司/秋山要之助/山岡正義/大谷友彦/廣瀨康治/田崎潤/小堀明男

 

上記の解説にもあるように、なんでかお母さん(と死んてしまった男の許嫁の香川京子)、鶴田浩二を自分の息子と勘違いしてしまうのだった。

しかし、母の愛情を感じた鶴田、このまま自分が息子だということにしてやることが幸福なのではとふりをし続ける。しかしそのまま上手くはいかない。土地のやくざの親分は香川京子を狙っており、嫌がらせをしあっけてくるし、死んだ男と義兄弟の契りを結んだ男(香川の姉といい仲!)もやってきて、婚礼をあげるときにバレてしまう。

ヤクザどもをばっさばっさと斬り、去る鶴田。かっこいい!

お約束ながらもちょっと涙。お母さんってのはいいものだ。