邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

『ベル・エポック』(1998・フジテレビ)

20代半ばを過ぎ、恋愛や仕事に悩み迷う5人の女性たちの群像劇。繊細な心情描写に定評のある8ミリ映画出身の松岡錠司が、揺れる女性たちを瑞々しく映し出す。ラストの風吹き荒れる結婚式が印象的。

神保町シアターホームページより引用)

 

監督:松岡錠司

出演:石田ひかり/鷲尾いさ子/白島靖代/篠原涼子/鈴木京香/筒井道隆/田辺誠一

 

神保町シアター七月は、『忘れられない90年代映画たち』、めちゃ神企画! とくに配信のない作品が中心なのもよい!

 

www.shogakukan.co.jp

 

そして松岡監督!(僕的には『きらきらひかる』)、そして逢坂みえこ先生!(『永遠の野原』)ってんで、そりゃ観るしかないだろ、と。

 

さて、メインの女性たちは自立している。石田ひかり鈴木京香アイドル雑誌の編集、鷲尾いさ子少女小説家、で、篠原涼子は落ち目ながらも人気歌手である。唯一白島靖代バツイチで婚活中。ただ、この自己評価が高く、それゆえに傷付いている白島が、皮肉めいた視線を持っていることで、「お前らなんなんだよ」という外野の目線もある構成。

彼氏に振られ、しかし泣き言を言えない鈴木。

年下の男の子を好きになってしまった鷲尾。

ポリープになってしまい、未来が不安でたまらない篠原。

彼女たちの切ない悩み。

なんだけど(笑)。

どうも主人公たる石田ひかり。男友達(田辺誠一)と彼氏(筒井道隆)に揺れるんだけど、なんだかな〜。

彼氏いるしいいじゃん。友達が結婚したって〜。

そこで筒井とぎくしゃくする?

そのうえなんとなく田辺と最後の一発するかいなかになる?

いや、いいんだけど!

 

にしてもこの頃の筒井道隆くんはいいな。誠実、実直。

そして宍戸開は、やっぱ宍戸錠さんの面影がある。

そしてちょい役えでているショップ店員役の長瀬智也、いじわる大学生役の菅野美穂がうますぎる! 輝いてる! このひとたちは売れるよ〜!(売れてます)