20代半ばを過ぎ、恋愛や仕事に悩み迷う5人の女性たちの群像劇。繊細な心情描写に定評のある8ミリ映画出身の松岡錠司が、揺れる女性たちを瑞々しく映し出す。ラストの風吹き荒れる結婚式が印象的。
(神保町シアターホームページより引用)
監督:松岡錠司
出演:石田ひかり/鷲尾いさ子/白島靖代/篠原涼子/鈴木京香/筒井道隆/田辺誠一
神保町シアター七月は、『忘れられない90年代映画たち』、めちゃ神企画! とくに配信のない作品が中心なのもよい!
そして松岡監督!(僕的には『きらきらひかる』)、そして逢坂みえこ先生!(『永遠の野原』)ってんで、そりゃ観るしかないだろ、と。
さて、メインの女性たちは自立している。石田ひかりと鈴木京香はアイドル雑誌の編集、鷲尾いさ子は少女小説家、で、篠原涼子は落ち目ながらも人気歌手である。唯一白島靖代はバツイチで婚活中。ただ、この自己評価が高く、それゆえに傷付いている白島が、皮肉めいた視線を持っていることで、「お前らなんなんだよ」という外野の目線もある構成。
彼氏に振られ、しかし泣き言を言えない鈴木。
年下の男の子を好きになってしまった鷲尾。
ポリープになってしまい、未来が不安でたまらない篠原。
彼女たちの切ない悩み。
なんだけど(笑)。
どうも主人公たる石田ひかり。男友達(田辺誠一)と彼氏(筒井道隆)に揺れるんだけど、なんだかな〜。
彼氏いるしいいじゃん。友達が結婚したって〜。
そこで筒井とぎくしゃくする?
そのうえなんとなく田辺と最後の一発するかいなかになる?
いや、いいんだけど!
にしてもこの頃の筒井道隆くんはいいな。誠実、実直。
そして宍戸開は、やっぱ宍戸錠さんの面影がある。
そしてちょい役えでているショップ店員役の長瀬智也、いじわる大学生役の菅野美穂がうますぎる! 輝いてる! このひとたちは売れるよ〜!(売れてます)