きたはら邦画

午前0時の旧作日本映画案内

『大空の野郎ども』(1960・東宝)

血気盛んな報道カメラマン夏木陽介と沈着冷静なパイロットの佐藤允。この二人が激しく対立しながら命がけの仕事を遂行していく──。本物のニュース映像、高度二千メートル上空での撮影等、リアルな迫力に満ちた航空映画の傑作。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

監督:古澤憲吾

出演:佐藤允/夏木陽介/白川由美/田崎潤/南道郎/稲葉義男/佐々木孝丸/中北千枝子/藤間紫

熱い! 仕事でポカしたカメラマン、夏木がまわされたのは空の上での撮影! 新聞社のパイロット佐藤とはウマが合わない。ちょっとした腹いせに、撮影した佐藤の顔写真を展覧会で展示すると、興味を示す美女、白川由美

軽い恋の駆け引き、そしてどんどん惹かれ合う佐藤と白川。

しかし命を賭けた仕事をする佐藤は、結婚には踏み出せそうもなく……。

そして戦後最大の台風が。写真を撮ることはできるのか、災害にあった人々を救うことはできるのか? 

軽薄(でも熱血)夏木と堅物佐藤のバディものとしても面白い。

そしてラストは悲しい。佐藤の表情に注目してもらいたい。嗚咽しそうになった。

男の仕事もの、の傑作。