邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

『浅草姉妹』(1960・日活)

純愛と慕情のネオンに、美しく点滅する劇場の人生模様!浅草を舞台に、金庫破りの前科に悩む小料理店の若き板前が苦しみつつも、ボスを倒して気風のいい浅草娘の恋人と結ばれるまでを、こまどり姉妹のヒット曲に乗せて贈る歌謡アクション。

 

浅草姉妹

浅草姉妹

  • 沢本忠雄
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監督:森永健次郎

出演:沢本忠雄/稲垣美穂子/南風夕子

 

昔のことから足を洗って、板前をやっている沢本。浅草で最近評判の流し、こまどり姉妹とは同じ下宿である。店の一人娘の稲垣美穂子ともお互いなんとなく好き合っている。稲垣の見合いが持ちかけられたときと同じく、沢本のもとに、昔世話になった兄貴、がやってきて、再び仕事をしないかと持ちかけられる。身辺が危うくなっていく沢本。店の人たちを危険にさらしてしまわないため、沢本は金庫破りをすることになってしまう。

とあらすじをいまとめてみると、「どこらへんに物語にこまどり姉妹が関わってくるんだよ、ていうかタイトルと内容が」と思うのだが、なんやかやこまどり姉妹、随所で活躍。名曲「浅草姉妹」をベースにしているか、はそうだとは言い難いが(笑)。

なにはともあれ、昔の浅草、を見ることができるのは楽しい。浅草寺で祈るシーンなど、変わってないななんて思って地続きに自分がいることに不思議に思う。

いま浅草、海外のみなさんばっかなんだもん。

五十年後、浅草はどうなってんだろう。五十年後の人が、いまの浅草を見て、どう思うんだろう。同じだな、ってとこが残っていたらいい。