邦画と銭湯

映画を観て風呂に入るブログ

『「可否道」より なんじゃもんじゃ』(1963・松竹)

年増のTVタレントと、ヒモ同然の年下舞台装置家。このカップルの危機に、ちょっとややこしいコーヒー通たちも絡んで微苦笑喜劇が繰り広げられる。原作は獅子文六のユーモア小説。“なんじゃもんじゃ”という珍しい題名は作者自身が提案したもの。

ラピュタ阿佐ヶ谷ホームページより引用)

 

監督:井上和男
出演:森光子/川津祐介/加賀まりこ/長門裕之/加東大介/津川雅彦/三井弘次

 

今回のラピュタ阿佐ヶ谷で、絶対観たいと思っていたのがこれ。獅子文六原作。ちくま文庫で復刊され、ヒットとなった『コーヒーと恋愛』である。

新劇に未練たらたら、舞台美術家の若者(川津)をつばめにしている森光子。家庭的なお母さん女優としてテレビで大人気である。

そして、コーヒーを淹れる天才。

さて、ツバメの川津は若い女優の加賀まりこ(野心あり、嘘つきで、かわいい!)と出ていってしまうし、まさかの加賀まりこと共演、食われてしまい主演だったのに出番が減っていく!

可否道ことコーヒー愛でるサークル(といったら怒られそうだが)では、インスタントコーヒーのCMにでたことで加東大介が激怒!

ラスト、愛しているといってくれない男たちに淹れたとうそをつきコーヒーを振る舞うと……こいつらきづかねーんでやんの!

森光子は、一人、欧米へと旅立っていくのであった。なんといい顔。

マネージャー長門、うさんくさいカメラマンの津川なども見所。